私たちにとって、「サステナビリティ(持続可能性)」とは何を意味するのでしょうか。
昨今話題となっているこの言葉は、私たちにとってさまざまな意味合いを持っています。持続可能性とはまず、私たちのあら
ゆる活動がすべてのステークホルダーに対してプラスの効果を生み出すことでなくてはなりません。
そのためには、すべての取り組みにあたってバランスをとることが必要です。たとえば、短期的な課題と長期的な課題のバラ
ンス、お客さまのニーズと会社のニーズのバランス、社員の仕事と私生活のバランス、環境への配慮と製品要求事項とのバラ
ンス、などが挙げられます。
つまり私たちは、人と社会と自然環境がバランスよく、互いに持続可能なものとなるよう積極的に貢献することによって、自
らの事業の持続可能性を確かなものにできると考えています。私たちのような企業にとって、持続可能なバランスを見出し、
それを維持することは、複雑かつ終わることのない課題です。しかしひとつだけ、決して欠かすことのできない要素がありま
す。それは、いかなる状況においても現実を把握し、分析することです。
競争の激しい業界で生き残るためには、事業のあらゆる側面においてつねに実績を評価し、向上に努めなければなりません。
したがって、生産効率であれ、持続可能性であれ、そのプロセスに作り話の入り込む余地などないと思います。
私たちの現状を明らかにすることで、お客さま、社員、そして社会というすべてのステークホルダーの皆さまと、より具体的
な議論ができるようになるでしょう。そうした対話を通して、私たちは皆さまの期待値に照らして実績を評価し、いかにして
現状を改善すべきかを知ることができます。透明性はあらゆる側面で持続可能性の鍵を握っています。事業のあらゆる面で透
明性を浸透させていかなければなりません。このことは私たちだけにとどまらず、サプライチェーン全体における課題です。
企業は今日、直接的な取引先のみならず、その取引先の先の先におけるガバナンスと倫理についても、最高水準を維持する責
任を求められています。
このHPにおける報告は、私たちの活動を社外にアピールする試みではありません。自らの活動に対する評価基準を年々厳し
くし、オープンにしていく取り組みの一環なのです。私たちは、今後とも社会とともに持続的な成長を図り、"企業価値"を高
められるよう鋭意努力してまいります。ぜひ、今後の改善に向けたご意見やご感想をお寄せください。
代表取締役 池田 幸寛