レーザーカット

一筋の光が、紙をアートに変える。
細やかな抜きと揺らめく陰影が、印刷に新しい息吹を。

レーザーカットとは?

レーザーカット加工とは、高出力のレーザー光を紙や板材に照射して、刃型や刃物不要で繊細な切り抜き・彫刻を行う技術です。従来の型抜きでは難しかった極細の模様や入り組んだフォルムも精密に実現でき、短納期・小ロットでも柔軟に対応可能です。

おすすめの使いどころ

  • 招待状・ギフトカードなど、一枚で印象を残したい印刷物に。
  • パッケージなどで“透かし模様”を入れ、光や影を活かした演出に。
  • 名刺や販促ノベルティで、形状を自由にして他と差をつけたいとき。
  • 小ロットやイベント用など、「特別感」を出したいがコストも抑えたい用途に。
    ※ただし、抜きすぎると紙が弱くなるため、デザイン時には“残す部分の強度”も意識してください。

加工サンプル・モックアップ

豆知識・トリビア

レーザーカット技術はもともと金属板の精密切断などから発展し、印刷・紙加工分野に転用されたものです。紙へのレーザー照射では「焼き切る」ような仕上がりとなるため、焦げ跡やススの出方が紙の種類によって大きく異なるという特徴があります。例えば、塗工紙よりも非塗工紙のほうが“焦げ・スス”が出にくいという実例もあります。

注意点

  • 細すぎる線・抜きすぎた形状では、紙が裂けたり折れやすくなります。
  • 紙の種類・厚みによって焦げ・ススが目立つことがあり、用紙選定が仕上がりの印象を大きく左右します。
  • 大量ロットでは、型抜き(トムソン)など他加工のほうがコスト・納期で有利になる場合があります。
  • カット部分が断裁位置や折り位置に近いと、仕上がり後の反り・変形が起きやすいので設計段階から“抜き位置と残し位置”のバランスを確認することが重要です。

印刷コンシェルジュのひとこと

レーザーカットは、“紙をただの素材”から“彫刻できるキャンバス”へと変える加工です。
ただ抜くのではなく、「抜いたあとの残し」が表現の肝になります。
「どう見せたいか」「どう触ってほしいか」を設計段階から一緒に考えましょう。
まず小さな試作で形・素材・光の効果を確認してから、本番に進むのがおすすめです。

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