ピナクル抜き

鋭く、そして美しく。
カットラインの精度が、仕上がりの印象を決める。

ピナクル抜きとは?

ピナクル抜きは、ステンレスなどの金属プレートをエッチング(腐食)や研磨で刃立てした一体型の高精度刃型で紙を打ち抜く加工方式です。木ベースに刃を埋め込むトムソン(スチールルール)型と異なり、刃の継ぎ目がなく、断面がシャープでバリが出にくいのが特長。微細な図柄や厳しい寸法公差が必要な名刺・カード・高級パッケージなど、カットラインの美しさを重視する印刷物に適しています。

おすすめの使いどころ

  • 高精度が求められるパッケージや紙箱の抜き加工に
  • トムソン抜きよりも「正確なライン」&「細かいデザイン」を強調したい時に

加工サンプル・モックアップ

注意点

  • 通常の木型刃よりもコストがやや高めですが、トムソンでは対応不可のデザインも実現可能。
  • 加工時の圧力設定がシビアなため、刃の摩耗や紙質の違いによって調整が必要。
  • 紙粉が出にくい反面、コート紙など滑りやすい素材では“押しムラ”に注意。
  • 紙厚に適した刃高さと圧調整が必要で、合わない場合はカス残りや紙割れが発生することがあります。

おすすめの加工コンビネーション

  • トムソン抜き:複雑形状の一部をピナクル刃で仕上げるハイブリッド構成も可能。

印刷コンシェルジュのひとこと

ピナクル抜きは「抜き」そのものをデザインの一部にできる加工です。カットラインの精度が、全体の印象を左右します。少しの差が仕上がりの“美しさ”に直結するため、用途や紙厚に合わせた刃型設計が重要です。
どんな紙や形状に最も効果が出るか、一緒に確認しながら進めましょう。

お問い合わせ

刃型の精度や仕上がりサンプルをご用意します。用途に合わせた最適な抜き設計をご相談ください。