レンチキュラー「3D」
紙なのに、奥行きがある。
見る角度で“ふわっ”と立ち上がる、体験型の3D表現。
レンチキュラー「3D」とは?
レンチキュラー3Dは、細かなレンズが並んだ透明シートの下に、複数の視点画像(細い帯状に組み合わせたデータ)を重ねて印刷することで、左右の目に違う情報が入り、メガネなしで立体感が見える加工です。
「チェンジ(絵が切り替わる)」よりも、奥行き・浮き出しの体感を狙うタイプです。
おすすめの使いどころ
- 商品ビジュアルの“主役見せ”カード/POP:写真が“浮く”だけで特別感。新商品・限定感の演出に強いです。
- 展示会・イベントの告知DM:手に取って動かしたくなるので、会話のきっかけになります。
- キャラクター/スポーツの躍動感表現:前後関係がある絵(手前・奥が分かる構図)ほど、3Dの気持ちよさが出ます。
- 高単価アイテムの台紙・特典カード:“おまけ”が“作品”になります(ただし設計はシンプルが成功しやすい)。
加工サンプル・モックアップ

豆知識・トリビア
3Dレンチキュラーは、実は「右目用・左目用(または複数視点)」の見え方をレンズで分けているだけ。つまり原理は“立体視”で、見る距離(観察距離)を前提にピッチ計算が組まれます。手持ち用と壁面用で得意な見え方が変わるのは、このためです。
注意点
- 小さい文字・細い線は避ける:レンズと帯データの都合で、シャープさが落ちやすいです。文字は“太め・大きめ”が安全。
- 奥行きを強くしすぎると、ボケやすい:立体感を欲張るほど、層がぼやけて鮮明度が下がりやすいので、主役(文字や顔)は中間あたりが安定します。
- 縞模様・ベタ一色だけの絵は3Dが出にくい:前後の差が読み取れない絵は、立体感が弱くなりがちです。
- ピッチ(レンズ)と位置合わせが命:合わないと“ゴースト(にじみ)”が出ます。試作やピッチ確認が重要です。
- 塗り足しは“多め”が安心:3Dは左右方向に見え方が動くぶん、通常より余裕が必要になりやすいです(必要量はレンズ条件で変わります)。
おすすめの加工コンビネーション
- 角丸/型抜き(ダイカット):“特典感”が一気に上がります。名刺サイズのカードにも相性◎。
- 厚紙貼り(マウント):手に持ったときの剛性感が増えて、体験がリッチになります。
- 裏面は通常印刷(説明・QR) :表は体験、裏は情報。実務でいちばん使いやすい設計です。
印刷コンシェルジュのひとこと
レンチキュラー3Dは、デザインの上手さより 「見せたい奥行きを決めて、主役を守る設計」がいちばん大事です。まずは“主役1点+背景は整理”から組むと、3Dが気持ちよく出ます。